NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VR レンズ レビュー

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NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VR レビュー

NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VR（筆者撮影）

左から24-200mm f/4-6.3、24-120mm f/4、24-70mm f/2.8（筆者撮影）

本ページでは、NIKONの便利ズームNIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VRの単独レビューの他、もう一つの便利ズーム NIKKOR Z 24-120mm f/4 S、標準系大三元レンズNIKKOR Z 24-70mm f/2.8 Sとの比較レビューを行う。

関連記事： NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VRは、運動会レンズの最高峰

NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VR とは

NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VR とは、ニコンのZマウント用便利ズームで焦点距離は広角24mmから望遠200mmまで使える便利ズームである。

ニコンの便利ズームには、24-200mmの他に24-120mmまで使えるNIKKOR Z 24-120mm f/4 Sというレンズも存在するが、F値は少し暗くなるが、200mmまでの望遠系まで使える超便利ズームが今回レビュー紹介するNIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VRである。

NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VRのAF速度は遅い？

左から24-200mm f/4-6.3、24-120mm f/4、24-70mm f/2.8（筆者撮影）

NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VRのAF速度は遅いという評判を良く聞くが、今回、筆者が所有するその他のレンズ、NIKKOR Z 24-120mm f/4 S、NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S、NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 SとAF速度を比較してみた。

焦点距離200mmでAF速度を比較

NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VR

NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 S

NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VR、NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 Sを使って焦点距離200mmでAF速度を比較してみた。

最短距離近くでフォーカスを合わせた後に3mくらい離れた場所でシャッターボタンを半押しすると、

NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VRは、「ふわっ」とフォーカスが合う。

のと比較して、

NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 Sは、「スッ」と瞬時にフォーカスが合った。

ただし、その後再び最短距離近くでフォーカスを合わせようとすると、どちらも僅かに前後に迷うことがあり、ここではAF速度の違いは大きく感じ無かった。

被写体の明るさ、レンズのF値、焦点距離を合わせる直前のフォーカス位置、被写体の形など、様々な条件によりAF速度は変わるが、筆者が単純に比較した中では、上記の通り、

24-200mm⇒「ふわっ」、70-200mm⇒「スッ」というように、僅かではあるが、AF速度の違いが確認できた。

上記の通り、24-70mm、70-200mmなどの他レンズと比較すると、ほんの僅かにAF速度が遅いことが分かったがその差はほんの僅かであり実用上は全く問題無い。

今まで24-70mm（or 24-120mm）＋70-200mmの2本のレンズ・2台のカメラを使って撮影していたことと比較すると、広角の24mmから望遠の200mmまでこれ一本・これ一台で撮影できることのメリットは遙かに大きい。

NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VRを購入した理由

筆者は、24-200mmの範囲の次の焦点距離のZマウントレンズを持っている。

• NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S
• NIKKOR Z 24-120mm f/4 S
• NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S
• NIKKOR Z 50mm f/1.2 S
• NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S

今回購入した24-200mmレンズは、標準ズームの範囲では24-70mm、24-120mmと焦点距離が24-70mmの範囲で重なる3本目のズームレンズである。

なぜ今、NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VRを購入したのか？

その理由はこちらだ。

NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VRの、プロカメラマンによる評判が良い

様々な現場でお会いする他のプロカメラマンによると、24-200mmを含めた広角〜望遠までの便利ズームの評判が良かった。

運動会撮影 ⇒ 24-200mm一本で撮影できる。徒競走をゴール地点で撮影する時に、スタート地点からゴール地点の撮影までこれ一本で撮影できる。カメラを持ち替えなくて良い。

遠足撮影 ⇒ これ一本で撮影できる。

5月、春の遠足シーズン、運動会シーズン到来で購入を決意した

5月〜6月にかけて、様々な保育園、幼稚園、中学高等学校で遠足や運動会などのイベントが行われ筆者も多くの撮影予定が入っている。

今まで、遠足、運動会の撮影を行う際には、「24-120mm＋70-200mm」または「24-70mm＋70-200mm」の2本のレンズと2台のカメラ、または「24-120mm＋Z9」を持って撮影に臨んで来た。

2本のレンズを使って撮影するのと比較すると、NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VR一本で全ての屋外シーンを撮影することができる。

また、24-120mmも便利ズームであったが、これ一本で撮影するのと比較すると、望遠域を200mmまで伸ばすことができるのでさらに写真のバリエーションを増やすことができるというメリットがある。

ニコンのZレンズキャッシュバックキャンペーンにより10000円がお得になる

ちょうどこのタイミングで NIKONキャシュバックキャンペーンが実施されており、レンズ購入で10000円のキャッシュバックを得ることができるタイミング的メリットも大きい。

NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VRの画質レビュー

知り合いのプロカメラマンの評判によると、販売用、卒業アルバム用、記録用写真を撮影する上で全く画質に問題は無いという情報を得ている。

今回、筆者もNIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VRを購入したので実際の現場で使用してみて画質についてのレビューを行う予定だ。

ちなみに、筆者の撮影業務範囲では、販売用写真はLサイズ、または2Lサイズで行われ納品写真サイズは長辺2500ピクセル2Mバイト以内で納品することが多い。画素数的には420万画素程度だ。

集合写真については2Lサイズで販売され納品サイズは長辺3500ピクセル、サイズ上限無しで納品する。集合写真の納品写真解像度は1000万ピクセル前後である。

卒業アルバム用のスナップ写真撮影を行う際の納品写真サイズは、長辺が3500〜4000ピクセル程度。卒業アルバム見開きにも使う集合写真を撮影する際は、長辺が6000ピクセル目安となる。

スナップ撮影においてはNIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VRのレンズを使って撮影しても画質的には全く問題無いと思われる。

開放絞り撮影しても画質は予想よりも遙かに良好

Nikon Z9にNIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VRを装着して焦点距離50mm、f/5.6（50mmでの開放絞り値）で試写してみたが画面の周辺部まで画質は良好であった。

予想では、明暗差の激しい境界線でパープルフリンジが出たり、ぼけ味が悪かったりするかもと予想していたが、予想を遙かに超えて良い描写であった。

少なくとも一昔前のFマウントレンズ単焦点レンズと比較すると遙かに描写性能が高く、Fマウントレンズの大三元標準ズームレンズと比較しても描写性能が高いように感じた。

CANON RF24-240mm F4-6.3 IS USMとの画質を比較

また、ニコンのライバルメーカーであるCANONには、もっと便利なCANON RF24-240mm F4-6.3 IS USMという便利ズームレンズが存在するが24-240mmレンズを使っている知り合いカメラマンによると、卒業アルバム見開きで使う集合写真では、画質的に満足がいくものではないという意見を聞いている。そのカメラマンは、普段のスナップ撮影では、CANON RF24-240mm F4-6.3 IS USMを使用するが、集合写真撮影の時だけは、24-70mm f/2.8レンズを使っていた。

NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VR、焦点距離別開放F値

NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VRは、焦点距離24mmで開放F値がf/4、焦点距離200mmで開放F値が6.3になる開放絞り値が変化するレンズである。

各焦点距離別の絞り開放絞値を調べて見た結果は次の通りである。

焦点距離	開放F値	f/4と比較した暗さ
24〜25mm	f/4	0EV
25.5〜28mm	f/4.2	-1/6EV
28.5〜33.5mm	f/4.5	-1/3EV
34〜36mm	f/4.8	-1/2EV
37〜41mm	f/5.0	-2/3EV
42〜48mm	f/5.3	-5/6EV
49〜58mm	f/5.6	-1EV
59〜78mm	f/6.0	-1-1/6EV
79mm〜200mm	f/6.3	-1-1/3EV

筆者が多く撮影するスクールフォト領域では、複数の人物を撮影する際にぼけすぎない（複数の人物にフォーカスが合う）f/5.6を基準で撮影する。

上記、焦点距離と開放絞り値の一覧表を見ると、広角〜標準の24〜58mmまではf/5.6を使えることが分かる。

また、それ以上に望遠側にズームした場合、200mmまでズームしてもf/6.3のため、つまり、f/5.6と比較すると、1/3段暗くなるだけなので使い勝手は良好だ。

Nikon Z9、Z6iiなどのミラーレスカメラはマニュアル露出撮影する場合の使い勝手が良好

Nikon Z9、Z6iiなどの、Zマウントミラーレスカメラを使う際、筆者は多くの撮影現場でマニュアル露出、ISO感度自動制御なしで撮影する。

Nikon Z9では、カスタムメニューのb7絞り値変化時の露出維持で補正要素を「シャッタースピード」「ISO感度」「しない」から選択できる。

ここで、「ISO感度」に設定しておくと、一般的な室内撮影時に「1/250sec、f/5.6、ISO 2500」で撮影する際、望遠側にズームすると、「ISO感度自動制御OFF」の場合も自動的にISO感度が調整されて「1/250sec、f/6.3(レンズの開放絞り値)、ISO 3200」で撮影できる。

手動でISO感度を設定する必要がなく、ズームレンズの開放絞り値の変化を意識することなく撮影を続けられるのは便利な機能だ。

NIKKOR Z 24-200mm、24-120mm、24-70mm f/2.8の大きさ比較

• NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S
• NIKKOR Z 24-120mm f/4 S
• NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

の3本のレンズを比較してみる。

広角端では、NIKKOR Z 24-200mmが一番コンパクト

左から24-200mm f/4-6.3、24-120mm f/4、24-70mm f/2.8（筆者撮影）

上記写真の通り、広角端24mmでは、24-200mm f/4-6.3が一番コンパクトだ。

フィルターサイズを比較

左から24-200mm f/4-6.3、24-120mm f/4、24-70mm f/2.8（筆者撮影）

3本のレンズのフィルターサイズは次の通りだ。

レンズ	フィルターサイズ
NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S	67mm
NIKKOR Z 24-120mm f/4 S	77mm
NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S	82mm

左から24-200mm f/4-6.3、24-120mm f/4、24-70mm f/2.8（筆者撮影）

3本を並べるとNIKKOR Z 24-70mm f/2.8 Sの前玉は、深い穴に吸い込まれてしまいそうな感覚になるほど大きいことが分かる。

望遠端では、NIKKOR Z 24-200mmが一番長くなる

左から24-200mm f/4-6.3、24-120mm f/4、24-70mm f/2.8（筆者撮影）

上記写真の通り、望遠端では、24-200mm f/4-6.3が一番長くなる。

NIKKOR Z 24-200mm、24-120mm、24-70mm f/2.8の外観を比較

左から24-200mm f/4-6.3、24-120mm f/4、24-70mm f/2.8（筆者撮影）

3本のレンズの外観を比較すると次の通りである。

項目	24-200mm	24-120mm	24-70mm
レンズファンクション	無し	○	○
レンズ情報パネル	無し	無し	○
コントロールリング	○	○	○
フードのロック機構	無し	無し	○
フィルターサイズ	67mm	77mm	82mm
質量	570g	630g	805g

上記の通り、24-200mmレンズは僅か570gと小型軽量である。遠足や登山など少しでも機材を軽くしたい時には嬉しい。

NIKKOR Z 24-200mm、24-120mm、24-70mm f/2.8の機能を比較

左から24-200mm f/4-6.3 VR、24-120mm f/4 S、24-70mm f/2.8 S（筆者撮影）

3本のレンズの外観を比較すると次の通りである。

項目	24-200mm	24-120mm	24-70mm
手ブレ補正	○	無し	無し
防塵・防滴	○	○	○
レンズファンクションボタン	無し	○	○

NIKKOR Z 24−200mm f/4-6.3 VR、最安値比較

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NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VR （ニコン公式ページ）

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