Nikon Z9用 L型プレートを比較(SmallRig、Kirk、RRS)

2022/5/6更新

Nikon Z9用 おすすめ Lブラケット比較(SmallRig、Kirk、RRS)

おすすめ Lブラケット 比較(SmallRig、Kirk、RRS)
Nikon Z9用 おすすめLブラケット 比較(左から順にSmallRig、Kirk、RRS

2021年12月24日に発売されたニコンのフラッグシップミラーレス機であるNikon Z9用のLブラケット(L型プレート)が各社から発売されている。

本記事では、SmallRig(スモールリグ)、Kirk(カーク)、RRS(アールアールエス)(Rally Right Stuff)(リアリーライトスタッフ)の3社のLブラケット(L型プレート)を比較する。

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Nikon Z9用 おすすめ Lブラケット比較(SmallRig、Kirk、RRS)
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Nikon Z9用 Lブラケット、メーカー別価格を比較

3社のLブラケットはそもそも価格帯がかなり異なる。

予算無いで購入できるか?日本で購入する方法は?などと考える方にとって、まずは価格が知りたいところだろう。

そこで、日本国内で購入する際の価格からまずは調べてみた。

海外で購入する際は、日本円とドルの換金レートにより支払い金額が変わってくるが、ここでは、1ドル=130円として計算を行う。

Nikon Z9用 SmallRig Lプレートの価格(日本円)

SmallRig社のL型プレートは、日本国内サイトで購入できる。

項目 金額
SmallRig ニコンZ9用Lブラケット 9,000円(送料込、税込)

関連リンク(国内サイトでの購入ページ):
Amazon ⇒ SmallRig ニコンZ9用Lブラケット アルミニウム合金製/ねじれ防止/強い拡張性/ Arca用互換 3714

Kirk Lブラケット(Nikon Z9用)の価格、B&H Photoで購入の場合(日本円)

項目 金額 備考
Modular L-Plate Set 195 US$
25,350円
1US$=130円
Shipping 18.50 US$
1,405円
DHL配送料金、1US$=130円
DUTIES & Taxes 30.01 US$
3,901円
消費税相当額
購入時に支払い、1US$=130円
合計 30,656円 合計負担額

B&H Photoはカメラ関連商品を購入できる米国サイトである。日本で販売していない商品も購入できるので筆者も良く使うサイトである。

関連リンク(購入ページ):
Kirk L-Bracket for Nikon Z9 Mirrorless Camera (B&H Photo)
L-Bracket for Nikon Z9 (Kirk公式)

RRS Lブラケット(Nikon Z9用)の価格、B&H Photoで購入の場合(日本円)

項目 金額 備考
Modular L-Plate Set 270 US$
35,100円
1US$=130円
Shipping 24.7 US$
3,211円
DHL配送料金、1US$=130円
DUTIES & Taxes 40.01 US$
5,201円
消費税相当額
購入時に支払い、1US$=130円
合計 43,512円 合計負担額

B&H Photoはカメラ関連商品を購入できる米国サイトである。日本で販売していない商品も購入できるので筆者も良く使うサイトである。

関連リンク(購入ページ):
Really Right Stuff Modular L-Plate Set for Nikon Z9 (B&H Photo)

RRS Lブラケット(Nikon Z9用)の価格、RRS公式サイトで購入の場合(日本円)

項目 金額 備考
Modular L-Plate Set 270 US$
35,100円
1US$=130円
Shipping Total 70.47 US$
9,161円
UPS配送料金、1US$=130円
消費税 1,700円 配達時に支払い
合計 45,961円 合計負担額

関連リンク(購入ページ):
NIKON Z9 MODULAR PLATES (RRS公式)

Nikon Z9用Lブラケットの価格比較、まとめ

各社のNikon Z9用のLブラケット(L型プレート)の購入費用(送料込、税込)のまとめは次の通りである。

メーカー 価格(送料込、税込) 購入リンク
SmallRig 9,000円 Amazon (日本)
Kirk 30,656円 B&H Photo (米国)
RRS (Really Right Stuff) 43,512円 B&H Photo (米国)
RRS (Really Right Stuff) 45,961円 RRS公式 (米国)
  ※1ドル=130円で計算。

上記の通り、(機能的にはほとんど)同じLブラケット(L型プレート)でもメーカー別で価格が大きく異なる。海外サイトで購入(個人輸入)する場合は、円ドルレートによっても支払い額が上下する(購入時のレートでなく、出荷時のレートで計算される)。

価格差が3〜5倍近くあるので、とにかくお金を掛けずに安いLブラケットが速く欲しいという方には、SmallRig社のLブラケット(L型プレート)が一番のおすすめである。

Small RigのLブラケットは国内のアマゾンで購入できるので、在庫がある場合は最短翌日には入手することができるというのも魅力だ(欲しい時にすぐに手に入る)。

一方、RRS、KirkのLブラケットは2022年5月現在国内のカメラ屋さんでは販売されていない。時間が経てば国内のショップで購入できる可能性もあるが2022年5月現在購入するには、B&H Photoなどの海外サイトで購入することができる。

在庫がある場合は海外サイトで購入しても3〜5日程度で(思ったよりも速く)配達される。

しかし、2022年5月現在、Kirk、RRSのNikon Z9用L型ブラケットはB&H Photoで在庫が無く取り寄せのため、購入しても届けられるまでに数週間〜数ヶ月かかる可能性がある。

ちなみに筆者は、Nikon Z9用Lブラケットを2021年12月15日に購入予約し、2022年5月3日に入手することができた。

Nikon Z9用 Lブラケット、使い勝手を比較(SmallRig、Kirk、RRS)

おすすめ Lブラケット 使い勝手を比較(SmallRig、Kirk、RRS)
Nikon Z9用 おすすめLブラケット 使い勝手を比較(左から順にSmallRig、Kirk、RRS)

実際に各社のL型ブラケットを入手した人の口コミをネット上で調べたところ次のような口コミが見られた。

ちなみに筆者は、Nikon Z9用Lブラケットを実際に購入して利用している。

Nikon Z9用、SmallRig(スモールリグ) Lブラケットの口コミ レビュー【ネガティブ】


キヤノン系YouTuber Hissy StudioさんによるSmallRigのL字ブラケットレビュー。【smallrig】R3専用のL字プレートを買ったら色々ありまして。

上記レビューは、Canon R3用に購入したL字プレートのレビューであるが、Nikon Z9用のSmallRig Lブラケットを購入した方からも同様の意見が出ている。

アルミニウム製のサイドブラケットが薄いため、縦向きの音叉のように振動する。

ベースとサイドブラケットの間に完全な90度を提供していない。一部の人にとっては問題ではないかもしれませんが、私にとっては問題だ。

Nikon Z9用、Kirk(カーク) Lブラケットの口コミ レビュー【ネガティブ】

Kirk(カーク)はしっかりした作りのブラケットですが、残念ながら1つの大きな設計上の欠陥がある。 サイドブラケットのフロントレールに切り込みを入れなかったため、レールがカメラのフォーカスモードボタンへのアクセスをブロックしている。 ブラケットを注文したときに気づかなかったもののフォーカスモードボタンが押しづらいので使い勝手が悪い。

Kirk(カーク)社のサポートへ問い合わせしたところ、他からはほとんど同じ意見は届いていない。同様の意見は3件しか届いていない(いや、3件でも十分多いクレームと思うけど)。

Nikon Z9用、RRS Lブラケットの口コミ レビュー【ポジティブ】

明らかな設計上の欠陥がない勝者はRRSブラケットである。それは、最も厚いアルミニウムを備えた3つの中で最も堅固なサイドブラケットと、他の2つのどちらにもないバッテリードアの上のクロスブレースを備えている。 そRRSには、ベースプレートの遠端にアンチツイストピンがあり、3つの中で最も確実にフィットするようにZ9の下部にある穴に入ります。

Nikon Z9用、L型プレート 各社の比較

サイドブラケットをカメラの左側から離して配置する場合は、SmallRigとKirkの両方で、ブラケットとベースプレート全体をシフトする必要があるが、RRSのベースプレートは、ベースを使用できる2ピースのネスティング設計だ。 入れ子になったサイドブラケットだけが希望の位置に前後に移動する間、ねじれ防止ピンでカメラにしっかりと取り付けられたままになる優れたデザインのプレートである

Nikon Z9用L型プレート。SmallRigとRRSの比較

SmallRigブラケット(購入して返品済)の使用を検討している人にとっては、使用済みの1978年のグレムリン(機械などを故障させるとされる想像上の小悪魔)を最新のメルセデスSクラスと比較するようなものです。

つまり、比較にならないほどRRSが優れているということ、またお値段もそれなりに高いということ。

Nikon Z9用 Lブラケット、Kirk製品がV2にリニューアルした(2022/6/11)

おすすめ Lブラケット Kirk V2、RRS
Nikon Z9用 おすすめLブラケット、Kirk製 V2(左)、 RRS製品(右)

(2022/6/11追記)Kirk製のNikon Z9用Lブラケットの使い勝手が悪いとネット上で不評だったが、Kirk製 Nikon Z9用Lブラケットがバージョン2にリニューアルして形状が変わったという情報を入手した。

リニューアル前のKirk製 Lブラケットはフォーカスモードボタンを操作しづらいという設計上の欠点があったが、それを改良したのがV2(バージョン2)(写真左)である。

新しいKirk 製品は、サイドプレート(縦位置撮影用プレート)の前面に小さなカーブを追加して、Nikon Z9ののフォーカスモードボタンにアクセスできるようになっている。

上記改良によりKirk製Lブラケットの欠点が無くなった。

RRS製のLブラケット(右)と比較すると、RRS製品は、サイドプレートの中央にクロスバーが含まれているので、サイドプレートをボディー側に付けた状態でHDMIポートとUSB-Cポートのゴム製ポートカバーを開くことはほぼ不可能であるが、Kirkにはクロスバーがないため、指の爪を使用するだけでポートカバーに完全にアクセスできるというメリットがある。

ただし、RRS製のLブラケットは底部のネジを緩めることによりサイドプレートとボディーの幅を調整できるので、通常の使い方では、ポートカバーへのアクセスに問題無いと筆者は思っている。

Kirk製品は、サイドプレートとベースプレートをネジで固定するタイプであるが、RRS製品は、底位置の広い面積でサイドプレートとベースプレートを固定するのと、サイドプレートにクロスバーがある分剛性の高さで比較するとRRS製品の方が上であると思う。

Kirk V2製品は、サイドプレートの下位置が膨らんでいるので、雲台に固定する際の自由度で考えるとRRS製品の方が膨らみが無い分縦位置利用時に自由度が高く使い勝手が良いと思われる。

Kirk製のLブラケットを購入する際は、改良前の製品か、改良後のV2製品か確認して購入することをおすすめする。

なお、2022/8/10までの期間限定で、L-Bracket for Nikon Z9 "V1"のサイドプレート部分を"V2"のサイドプレートに50ドルで交換できるプログラムをKIRKが行っている。

Kirk製品関連リンク

L-Bracket for Nikon Z9 "V1" (KIRK公式)
L-Bracket for Nikon Z9 "V2" (KIRK公式)

Nikon Z9用 Lブラケット、外観を比較(SmallRig、Kirk、RRS)

おすすめ Lブラケット 外観を比較(SmallRig、Kirk、RRS)
Nikon Z9用 おすすめLブラケット 外観を比較(左から順にSmallRig、Kirk V1、RRS)

Nikon Z9用L型プレート。外観、形状の比較

RRS L型ブラケット
Nikon Z9用、RRS Lブラケット

SmallRigとKirkは、ベースプレート(底部分)と、サイドプレート(縦位置撮影用プレート)を、ベースプレートの背面から見て左端にネジ2本で固定する形である。

RRSはサイドプレートもL字型をしていてサイドプレートの底部分をベースプレートの底部分に面で固定するタイプである(RRSは剛性が高い)。

Nikon Z9用L型プレート。剛性の比較

SmallRigはサイドプレートが肉薄である。KirkとRRSはサイドプレートが肉厚である(Kirk、RRSは剛性が高い)。

Nikon Z9用L型プレート。回転防止機能の比較

RRSは回転防止ピンが遠い位置にある。SmallRigは三脚ネジの近くの穴に回転防止ピンをネジで差し込むタイプである。Kirkには回転防止ピン機能がついていない。

Nikon Z9用L型プレート。サイドプレートをボディから離して使う場合

RRSのみ、ベースプレートの位置は移動しない(サイドプレート部品のみをスライドさせる)。

SmallRigとKirlはベースプレートを横移動させる必要がある。

Nikon Z9用L型プレート。アクセサリーを付けるネジ穴の有無

SmallRigのみ、サイドプレートの上部にネジ穴があり、マイクなどのアクセサリーをネジ穴を使って付けることができる。

Nikon Z9用L型プレート。サイドプレートの形状

RRSのみ、サイドプレートの中央に横方向へつながる形状になっている(剛性が高い)。

Nikon Z9用L型プレート。ベースプレートのカメラへの固定方法

RRSとKirkは六角レンチ(付属)で固定する。SmallRigはマイナスドライバー(付属)で固定する。

いずれのメーカーも、六角レンチ、またはマイナスドライバー(コインで代用可)をベースプレート内に収納できる(マグネットで固定できる)。

Nikon Z9用 Lブラケット、おすすめはこれだ(SmallRig、Kirk、RRS)

コスト最優先、納期最優先ならSmallRig製がおすすめ

コスト最優先、納期最優先の場合はSmallRig (Amazonリンク)がおすすめ(9000円で購入できる)。

使い勝手や機能性を優先したいならRRS製がおすすめ

使い勝手や機能性を優先したい(コスト度外視)の場合はNikon Z9用Lブラケットがおすすめだ。

ビデオ撮影がメインなら、SmallRig製がおすすめ

スチール(静止画)撮影よりもビデオ撮影頻度が高い場合は、サイドプレートにコールドシューなどのアクセサリーを取り付けられるSmallRigがおすすめ。

なお、ビデオ撮影がメインであれば、L型プレートの他にカメラ全体を覆うケージの購入も検討してみてはいかがだろうか?ちなみに、SmallRigのケージはカメラ上部にハンドルを付けたりできるが、サイドプレートにはアルカスイスプレートはついていないので縦位置撮影は行うことができない。

関連リンク: ⇒ SmallRig Nikon Z9用のケージ購入リンク (Amazon)

他にもRRS製品を持っているならRRSがおすすめ

おすすめ Lブラケット 比較、Nikon Z9、D6、D850、Z6ii
左から、Nikon Z9、D6、D850、Z6ii。全てRRSのLブラケットを使っている(筆者撮影)

上記写真は筆者が使う4台のカメラ「Nikon Z9、D6、D850、Z6ii」の全てのRRSのLブラケットを使っている(筆者撮影)。

実は同じアルカスイス互換プレートでも雲台に付ける場合に微妙に幅が異なるのだ。

アルカスイス純正よりもRRS製のプレートの方が雲台にプレートを固定した際の固定幅が広くなる。

アルカスイス互換のクイック雲台にL型プレートを装着する場合、複数台のカメラを同じ雲台で交換しながら使う場合は、プレートの固定幅が異なるとカメラを交換する毎にクリック雲台側の固定幅を調整する必要があるが全て同じRRS製プレートを使うことにより、カメラ毎に雲台の固定幅を調整する必要が無く使い勝手が良い。

だから筆者は新しくカメラを購入した場合は、コストが高くても、納期が長くても必ずRRS製品を購入することにしている。

SmallRig、Kirk、RRSのそれぞれのプレートの固定幅の違いは不明であるが、クイック雲台を使って居る場合は現在使用しているメーカーと同じメーカーのプレートを購入するのがおすすすだ。

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