これはNikon Z9のバグ or 仕様?

2022/7/6更新

Nikon Z9のバグ or 仕様?Nikon Z9で発生したバグ報告と解決方法

Nikon Z9を開封
2021/12/24、発売日にNikon Z9が届いた!(2021/12/24 筆者撮影)

Nikon Z9実写作例
Nikon Z9、実写作例(2022/1/1 筆者撮影、トリミング、レタッチ済、画像をクリックすると等倍表示)。ボディ:Nikon Z9、レンズ:AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8E FL ED VR、FTZ使用、撮影データ:ISO 250、f/2.8、1/3200、155mm

2021年12月24日の発売日に届いたNikon Z9をこれまで2ヶ月余り使用し、約72000ショットを撮影した。その中でバグかも知れない現象を見つけたので紹介する。

これは、Nikon Z9のバグなのか?それとも仕様なのか?

【御礼】YouTuberの矢沢さんに本ページをご紹介いただきました

2022/7/9 YouTuberの矢沢さんに本ページをご紹介いただきました。ありがとうございます。

2022/5/16 Nikon Z9(ファームウェア2.0)、オートブラケッティング設定の補正ステップ数が1.0になってしまう現象【ニコンで現象確認済み】

NIKON Z9のブラケッティング関連の動作がNikon D6と異なり、カスタムメニューA〜Dを変更すると、オートブラケッティング設定の補正ステップ数=1。0になってしまうという現象が発生する。

当方で建築撮影を行う際、オートブラケッティング設定を

撮影コマ数=3コマ、補正ステップ=3.0

に設定して撮影を行う(撮影後にHDR合成を行うことにより、室内の暗い場所も、窓の外の明るい場所も快調を残したままの写真を生成するため)。

【解決済】Nikon Z9でカスタムメニューを変更すると、オートブラケッティング設定の補正ステップ=1.0になってしまう

■静止画メニューA
オートブラケッティング設定:撮影コマ数=0F(ブラケッティング撮影無し)、補正ステップ=1.0
■静止画メニューB
オートブラケッティング設定:撮影コマ数=3F、補正ステップ=3.0

と設定した場合に、静止画メニューをA⇒B⇒A⇒Bと変更すると、上記ブラケッティング設定(撮影コマ数、補正ステップ数)は正常に切り替わりるが、

静止画メニューBの状態で、

オートブラケッティング設定:撮影コマ数=3F、補正ステップ=3.0

に設定した状態でカスタムメニューを変更すると、補正ステップ=1.0に変わってしまうという現象が発生した。

ちなみに、Nikon D850、D6では、上記操作を行っても補正ステップは3.0のままで1.0に変わってしまうことはない。

今回、Nikon Z9を使って建築撮影を行った際に、すぐに気付いて手動で補正ステップを3.0に変更することにより実際のできあがり写真への影響は無かったが、今後も建築撮影でNikon Z9を使用していくなかで、毎回補正ステップを確認、修正する必要があるのは少々面倒であり、また設定ミスが発生するリスクもある。

Nikon D850、D6と同様に、補正ステップ数も記憶したまま不用意に変更されないように変更して欲しいと思う。

【2022/6/21】Nikonから、現象が再現できたとの連絡あり

2022/6/21、ニコンのサポートから連絡あり。

お問い合わせの件について、調査にお時間がかかり申し訳ございません。

ご指摘の件について、関連部署でも現象が再現されることを確認しました。

この問題につきましては、対応を検討いたします。
しかしながら、対応時期は未定となりますのでご了承ください。

以上、ご不便をおかけいたしますが、何とぞよろしくお願い申し上げます。

早く修正されることを願っている。

2022/7/6 Nikon Z9(ファームウェア2.0)、NIKKOR Z 24-120mm f/4 Sで撮影するとまれに歪曲収差が残ったままになる現象が発生する【ファームウェア2.10で解決済み】

Nikon Z9、ファームウェア Ver.2.0 アップデートで、まれにレンズ歪曲収差ON設定でも歪曲収差が残ってしまう不具合があったが、2022/7/6のファームウェア2.10で不具合修正された。

Nikon Z9、ファームウェア Ver.2.0 アップデートし、その後レンズはNIKKOR Z 24-120mm f/4 Sを使って6349枚を撮影した。

NIKKOR Z 24-120mm f/4 Sは、ご存じの通り、レンズの歪曲収差は撮影時にカメラ内で補正され、jpgはもちろん、RAW画像データも歪曲収差が補正された状態で記録される。

しかし今回、大量撮影した写真のうちの数枚が、その前後の写真と比較して、明らかにレンズ歪曲収差(樽形収差 or 糸巻き型収差)が残ったままの写真(RAWデータ)が記録された。

Adobe Lightroom Classic内にNIKKOR Z 24-120mm f/4 Sのレンズプロファイルが入っていないので自動で歪曲収差を補正することはできない。

2022/1/28のNIKKOR Z 24-120mm f/4 Sの発売日以降、Nikon Z9+NIKKOR Z 24-120mm f/4 Sの組み合わせで約9万ショットを撮影したが、明らかな歪曲収差が残ったままの写真が撮影できたことは今回が初めてのことなので、その直前に行ったNikon Z9、ファームウェア Ver.2.0 アップデートが何らかの要因になっているかも知れない。

焦点距離収差の形収差レベル(LrC補正値)手動修正
24mm陣笠型(特殊)+12難しい
27.5mmたる型+5可能
32mmたる型+3可能
96mm糸巻き型-13可能
120mm糸巻き型-10可能

今までの通常撮影では、RAW撮影しても歪曲収差(たる型、糸巻き型)は確認できなかったNIKKOR Z 24-120mm f/4 Sレンズで上記の通り、焦点距離によりたる型収差や糸巻き型収差が発生するのには驚いた(過去90000枚撮影して歪曲収差に気付かなかったのに、Nikon Z9のファームウェアを2.0にバージョンアップした後に撮影した写真のうち6349枚撮影中、4件確認できた)。

(2022/4/29追記)その後撮影した2956ショット撮影した中に数枚、4991ショット撮影した中に7枚確認でき、以上、ファームウェア2.0にアップデート後に撮影した14296ショットの中に10枚以上、歪曲収差が残ったままの写真を確認した。中には、シングルショットで数枚撮影した中で連続した2枚に歪曲収差が残る写真もあった。

上記の通り、糸巻き型収差は収差レベルが少し大きく一目でレンズ収差が確認できる。

なお、シングルショット撮影では現在の所、1枚も発生せず(気付かないだけかも知れないが)、連続撮影モードにして撮影した最初の1枚に(不定期に)発生する。10枚撮影しても最初の1枚、2枚連写の場合も最初の1枚に上記収差が確認できた。

2022/4/23にニコンのサポートへ現象報告済みなので進捗があれば本ページで報告する。

Z 24-120mm f/4レンズで連写した際にレンズ歪曲収差が残る不具合の応急対策

2022/4/23現在、連写撮影の最初の1枚にのみ発生する現象なので、連写する場合は少し多めに撮影する。または、LrCなどの写真編集ソフトを使って手動で歪曲収差を修正すれば気にならなくなる。

  • 失敗できない写真はシングルショット撮影時にも1〜2ショット多めに撮影する。
  • Adobe LrCやPhotoshopである程度修正できる

ただし、歪曲収差を手動調整する際は、写真の外周部分がある程度使えなくなるので、実際に撮影するよりも少し広角側で撮影し、手動収差調整を行った後に必要に応じてトリミングすれば良いと思う。

広角端の24mmは、たる型と糸巻き型が合わさったような特殊な歪曲収差になるので手動補正が難しい。28mmよりも望遠側は手動修正できそうだ。

(2022/4/24追記)連写撮影時に前後の写真と比べることにより歪曲収差をすぐに見つけることができたが、連写撮影でない場合もまれに歪曲収差が発生することが分かった(三脚を使って、シングルショットで複数枚撮影したうちの1枚のみ歪曲収差が残っているなど)。

【2022/5/16】Nikonから、現象が再現できたとの連絡あり

2022/5/16、ニコンのサポートから連絡あり。

ご指摘の件は、関連部署でも現象が再現されることを確認しました。

この問題につきましては、対応を検討いたしますが、対応時期は未定となりますので、何とぞご了承くださいますようお願いいたします。

誠に申し訳ありませんが、現状はカメラ設定や使用レンズを変更による回避が出来ません。

その後の撮影でもほぼ毎回同様の現象が発生している。できるだけ速く不具合が修正されることを願っている。

【2022/5/29追記】別レンズでも同じ現象が確認できた

NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VRでも、同様にまれにレンズ歪曲収差が残ることが分かった。

ニコンサポートへ報告済み。

【2022/7/4追記】別レンズでも同じ現象が確認できた

NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 Sで撮影した際にも、レンズ歪曲収差補正をONに設定して撮影した際にまれにレンズ歪曲収差が残ることが分かった(約400枚撮影したうちの1枚に発生)。

ニコンサポートへ報告済み。

【2022/7/6追記】ファームウェア2.10で解決済み

2022/7/6に公開されたNikon Z9のファームウェア2.10で、レンズ歪曲収差が(まれに)発生する不具合が改善された。

ニコンのサポートから下記の連絡あり。

本件につきまして、担当部署より最新版のファームウェアVer2.10 にて、ご指摘の内容に対応しているとの回答がありましたので、お手数ではございますが、Ver2.10 へファームアップしていただき、動作をご確認くださいますようお願いいたします。

【Z 9用ファームウェア】
https://downloadcenter.nikonimglib.com/ja/download/fw/454.html

以上、お手数ですが、何とぞよろしくお願い申し上げます。

ニコンさん、不具合修正ありがとうございました。

【2022/4/20、ファームウェア2.00で解決済】Nikon Z9がまれにフリーズする【応急解決策あり】【2022/3/4現在、Nikonにて現象確認済、調査中】

Nikon Z9が特定条件でフリーズするという現象は、2022/4/20のNikon Z9 ファームウェア アップデート 2.0で解決した。ニコンさん、バグ修正してくれてありがとう!!

2022年3月4日現在、これまでNikon Z9で約7万2000ショットを撮影したがその中で約25回ほどNikon Z9がフリーズした。

Nikon Z9がフリーズ(固まってしまう)現象の詳細

撮影中、シャッターボタンから話してもファインダー内(または、背面液晶の)画面が止まったままになり、シャッターを半押ししても画面変わらず、シャッターボタンを押してもシャッターが切れなくなる。

撮影後の画像が表示されているのでなく、目の前の被写体が表示された状態で画面が固まってしまうのである。

電源をOFF/ONでも復帰しない。電池を一度抜いて入れ直すことにより復帰する。

ただし、1回だけ、電源をOFF/ONでも復帰せず、電池を抜いて入れ直して電源をいれると、背面液晶が砂嵐が表示された状態になったことがある。もう一度、電源をOFF/ONで復帰した。

フリーズ現象はまんべんなく発生するのでなく、特定現場で発生しやすかった。ナイターで行われたフットサル撮影時は9400ショット中、約10回フリーズした(1000ショットに1回)。室内で行った卒業アルバム個人写真撮影(モノブロックストロボ利用)時、1000ショット撮影した中で約10回ほどフリーズした(100ショットに1回)。別の現場では4件の現場で合計20000ショット撮影しても1回もフリーズしないこともあった。

平均すると、筆者撮影では約72000ショット撮影した中で約25回のフリーズが発生している(3000ショットに1回程度の確率)。

2022/2/9、Nikon Z9がまれにフリーズするのでニコンのサポートに連絡した

2022/2/8までに、Nikon Z9を使用した約16件の現場で合計38000枚撮影した中で、現場数4件、フリーズ回数22回が発生したので、フリーズが発生した詳細とNikon Z9のカスタマイズ設定ファイルをニコンのサポートへ送った。

その後も何度かフリーズが発生し、ニコンへ追加報告を行った。

2022/3/4、フリッカー軽減機能をONにした際にフリーズが発生する現象を再現できたとニコンからの返答あり

ニコンのサポートに報告を行った27日後の2022年3月4日にニコン社からの返答が届いた。

お問い合わせいただいた件について、確認にお時間がかかりましたことにお詫び申し上げます。

ご指摘の件ですが、関連部署でも現象が再現されることを確認しました。

この問題につきましては、対応を検討いたします。
しかしながら、対応時期は未定となりますので、何とぞご了承いただきますようお願いいたします。

なお、ご指摘現象は[静止画フリッカー低減]をOFFにすることで発生しないことを確認しましたので、ご不便をおかけいたしますが、設定変更をお試しいただきたくお願い申し上げます。

まずは、ニコンでフリーズする現象を再現できたことにほっとしている。これで次回以降のファームウェアアップデートでNikon Z9フリーズ現象が解決されることだろう。

Nikon Z9がフリーズする現象の解決方法【応急処置】

ニコンサポートによると、フリッカー軽減機能をOFFにするとフリーズしないことを確認したとのことである。

しかし、撮影現場によっては、室内フリッカーを回避するためにフリッカー軽減機能を使いたいこともあるだろう。

そのような時、フリーズ現象が発生した時、シャッターボタンを押してもシャッターを切れなくなった時には、(シャッタータイミングを逃してしまうことがあるかも知れないが)バッテリーを一度抜いて入れ直して電源を再度ONにすることにより正常に復帰できることを筆者は確認している(過去25回程度のフリーズは全てこれで復帰)。

なお、過去25回ほど発生したフリーズの中で1回だけ、バッテリーの抜き差し1回では復帰しなかった。その際、もう一度バッテリーを抜き差しすることにより復帰した。

機材不具合が発生した時のために、筆者は撮影現場に必ずサブ機を持って行く。また、再撮影できない重要な撮影現場には「予備レンズを装着した状態のサブ機」を持って行く。

機材は重くなってしまうが撮影を止めるわけにはいかないので、撮影現場にはサブ機を持って行く。

Nikon Z9がフリーズする現象の解決方法【根本対策】

Nikon Z9 ファームウェア アップデート 2.0により、フリッカー低減ONの時にまれにフリーズする不具合が修正された。Nikon Z9のファームウェアバージョンがVer.2.00未満の場合はファームウェアアップデートを行おう。

関連記事:
Nikon Z9、ファームウェア アップデート方法
Nikon D6 Err表示の対処方法とは?

Nikon Z9がフリーズする現象のその後

Nikon Z9 ファームウェア アップデート 2.0を行うことにより、フリッカー低減ONの時にNikon Z9がフリーズする現象は解決したのかも知れないが、その後の撮影の中でもやはり、まれにフリーズする現象が発生している。

Nikon Z9のフリーズ現象は、ショット数5000〜10000ショットに1回程度なので、筆者が撮影を行う現場では数回に1回くらいの頻度で発生している。

電源をOFF/ONにしてもフリーズは回復せず、結局、電源をOFFした後にバッテリーを抜き差しすることにより、(フリーズがなくなり)正常動作を行えるようになる。

フリーズ現象の詳細:シャッターボタンを押してもシャッターが切れない。という現象が発生する。

ニコンさん、ファームウェア2.0にアップデートしても、フリーズ現象が発生してしまいますので、もしプログラムの不具合でしたら改善をよろしくお願いします。

【解決済】Nikon Z9、サイレントモードに設定するとスピードライトが使えない

設定MENUのセットアップメニューで[サイレントモード]⇒[ON]にすると、クリップオンストロボ(スピードライト)が使えない(光らない)。

[サイレントモード]⇒[ON]にすると、[電子音]の設定にかかわらず、全ての電子音と電子シャッター音を出さずに撮影できるが、なぜか、[サイレントモード]⇒[ON]にすると、クリップオンストロボが光らない(使えない)という現象が発生する。

社外品のProfoto A10でこの現象を確認したので社外品のため何らかの相性の問題により光らないのかも知れないと思い、ニコン純正のSB-800、SB-910でも試してみたが同じく[サイレントモード]⇒[ON]の状態では、シャッターボタンを押して撮影してもストロボ(スピードライト)が光らない。なお、ストロボが光らなくても撮影はできている。

[サイレントモード]⇒[ON]ではなくて、[電子音]⇒[電子シャッター音設定]⇒[OFF]にしてシャッター音をサイレントモードにした状態では、問題無くストロボが使える(ストロボを使って撮影ができる)ので[サイレントモード]⇒[ON]にした状態でスピードライトが光らないのはバグでは無いかと思う。

サイレントモードだから、光(ストロボ発光)もOFFにしてしまうのだろうか?

サイレントモードでストロボ撮影したいこともあるので、音はOFFでも、クリップオンストロボは通常通りに使えるようにしていただいた方が良いとは思うが、この記事を読んでいるあなたはどう思うだろう?

上記内容をニコンのサポート宛てに報告を行った。

ニコンのサポートから返事が届いた

(2022/1/6追記)ニコンのサポートから次の返事が届いた。

サイレントモード、および、サイレント撮影時はフラッシュ撮影ができませんので、何とぞご了承ください。

ご連絡いただいた動作は、製品の仕様となり、不具合や故障ではありませんのでご安心ください。

恐れ入りますが、スピードライトや外付けフラッシュ使用時には、サイレント撮影を「しない」(Z 9ではサイレントモードを「OFF」)に設定していただけますようお願いいたします。

解決方法

シャッター音を消したい時は「サイレントモード」を使わずに、カメラの[セットアップメニュー]⇒[電子音]⇒[電子シャッター音設定]⇒[OFF]にすることによりシャッター音を消して撮影する。

さらに、追加情報として、撮影中にシャッター音のON/OFFを素早く切り換えるには、マイメニューに「[セットアップメニュー]⇒[電子音]」を登録することにより、マイメニューから素早く電子音のON/OFFにアクセスできる。

【解決済】Nikon Z9、S、Aモードで撮影する際、露出アンダー、露出オーバー時に露出設定がライブビュー反映されない(恐らく仕様)

ミラーレスカメラは、撮影前に露出の状態(明るく写るか暗く写るか)をLv(ライブビュー)確認できることが一眼レフと比較して便利な機能である。

筆者は通常の撮影ではマニュアル露出モードを使用して撮影する。

Nikon Z9やZ6iiなどのミラーレスカメラを使ってマニュアル露出撮影する際、撮影前に撮影後の写真の明るさを事前に確認できるので、Nikon D6と比較して露出オーバー、露出アンダーの失敗が格段に少なくなった。

Nikon Z9をMモード(マニュアル露出モード)で撮影すると、露出状態が(露出アンダー、露出オーバー時も)正しくファインダー(背面液晶)に反映される。

しかし、Nikon Z9をSモード(シャッター速度優先モード)、Aモード(絞り優先モード)で撮影すると、露出アンダー・オーバーの時もファインダー内は適正露出の状態で表示される(画面が暗く・明るくならない)。

ちなみに、露出アンダー、露出オーバーであることは、Lv画面に露出インジケーターが表示されるのでどれくらい露出オーバー・アンダーであるかは画面を注意深く見ると確認はできる。

露出オーバー・アンダーであることが一目で分かるように、露出アンダー状態、露出オーバー状態もMモードと同様にLv画面に反映して欲しいと思う。

ライブビューに撮影設定を反映させるかどうかについて、Nikon Z9はメニューで設定できる。

[カスタムメニュー]⇒[d.撮影・記録・表示]⇒[d8.ビューモード設定(静止画Lv)]の設定で[撮影設定を優先] or [見やすさを重視]を選択できる、ここで[見やすさを重視]に設定すると、Mモード(マニュアル露出モード)時に露出設定(シャッター速度、絞り値、ISO感度)を変更してもLv表示は常に適正露出の状態で表示される。

[撮影設定を優先]に設定すると、Mモード時には露出設定情報がLv表示に反映される(露出アンダー、露出オーバーも反映される)。しかし、Sモード、Aモードでは常に適正露出の状態で表示されてしまう。

Nikon Z6iiでも似たような設定項目があり、Mモードでは露出アンダー、露出オーバーがLvに反映されるがNikon Z9と同様に、Sモード、Aモードでは露出アンダー、露出オーバーがLvに反映されない。

ニコンさんへのお願い。[撮影設定を優先]に設定している際は、Sモード、Aモード撮影時にも露出アンダー、露出オーバー状態をLvに反映して下さい。お願いします。

ニコンのサポートから返事が届いた

(2022/1/6追記)ニコンのサポートから次の返事が届いた。

Z 9の「ビューモード設定(静止画Lv)」や、Z 6IIの「Lvに撮影設定を反映」については、ホワイトバランスやピクチャーコントロール、露出補正などの設定を撮影画面に反映するため、MモードではシャッタースピードやF値の変更で明るさが変わりますが、P、S、Aモードでは露出補正の変更を行うことで撮影画面の明るさが変わる仕様となっております。

「ビューモード設定(静止画Lv)」で露出も反映されるようにしてほしいという内容については、お客様からのご要望として、弊社関連部署へ申し伝えさせていただきます。

なお、SやAモード時に撮影画面で露出を確認されたい場合は、カスタムメニューの「カスタムボタンの機能」にて、いずれかのボタンに「プレビュー」を割り当てていただければと存じます。

【f2:カスタムボタンの機能(撮影)】

https://onlinemanual.nikonimglib.com/z9/ja/15_menu_guide_04_f02.html

筆者の解決方法

Sモード、Aモードでも露出アンダー・露出オーバーを反映表示して欲しいが、現状仕様であるとのことなので仕方ない。

Sモード、Aモードで撮影する際、露出アンダー・露出オーバーはLv画面に表示される露出インジケータで確認できる。画面全体が暗く・明るくなれば直感的に露出アンダー・露出オーバーを認識できるが、現状、Lv表示で露出明るさが変わってしまう仕様のため、インジケータを確認しながら撮影するしかない。

なお、筆者は、通常、マニュアル露出撮影を行うので、筆者の撮影分野ではそれほど困ることはない。

上記仕様に加えて、クリップオンストロボを使う際も、ストロボの電源をONにすると、自動的に、露出補正された状態でLv表示されてしまうのを防ぐために、筆者は、カスタムボタンでシャッターボタン横の録画ボタンに「プレビュー」を割り当てて使っている。

例えば日中に屋外で撮影する際に影になった顔の露出を少し上げたい(ストロボを弱く当てたい)時に、ストロボの光量を弱く当てて使うことがあるが、露出アンダー、露出オーバーでもLv表示は適正露出で表示されてしまうので、録画ボタンに割り当てた「プレビュー」を使って、「ストロボを使わない時の露出状態」を時々確認しつつ、ストロボの光を弱く当てることにより、目の前の暗い部分(顔)の露出を少し上げて撮影できるようにしている。

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2021/8/19 EN-EL18d Nikon Z9バッテリー レビュー
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2021/6/29 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S、開梱レビュー
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