Nikon Z9 vs Z6ii、Z7iiを比較【Nikon Z9 レビュー】

2021/3/15更新

Nikon Z9 vs Z6ii、Z7iiを比較

Nikon Z9 Z6iiを比較
Nikon Z9 vs Z6iiの大きさを比較

Nikon Z9 vs Z6iiを比較、大きさ比較すると、上記写真の通り、Nikon Z9はNikon Z6ii（Z7ii）よりも二回り程大きい。

Nikon Z9 vs Z6ii、Z7ii、操作方法を比較

Nikon D6とNikon Z6ii、背面を比較

Nikon Z9と同じフラッグシップ機であるNikon D6（写真左）とNikon Z6ii（右）のボディ背面を比較すると、Nikon D6の方が一体型縦グリップがある分背面の面積が広く、背面液晶下にはサブ液晶があり、ボタンの数が多くボタンは大きく、かつボタンの間隔が広いことが分かる。

Nikon Z9はミラーレス機でありながら、フラッグシップ一眼レフの Nikon D6と同様にボディと一体型の縦位置グリップがついておりボディーサイズもNikon D6とほぼ同様に大きな（Niokn Z6ii、Z7iiよりも二回りほど大きい）サイズとなっている。

2021年3月現在、またNikon Z9が発売されていないので、発売されるまでは、Z9はNikon D6と同様の操作方法になると想定してZ9の操作方法とZ6ii、Z7iiの操作方法を比較する。

Nikon Z9が発売され次第、筆者はZ9が購入でき次第実機を使って操作方法比較を行う予定である。

Nikon Z9、レリーズモードダイヤル回りの操作方法

カメラボディーを背面側から見て左肩の位置（カメラ前面から見ると右上位置）に設定を変更するためのダイヤルが付いている。

ミラーレスカメラであるNikon Z6ii、Z7iiはこのダイヤルを「撮影モードダイヤル」と呼び、ダイヤルを回転させることにより露出モード（M、A、S、P、など）を変更できる。

一眼レフカメラである、Nikon D6、D850は同じ位置にあるダイヤルを「レリーズモードダイヤル」と呼び、ダイヤルを回転させることによりレリーズモード（S、CL、CH、Q、セルフタイマー、MUP、など）を変更することができる。また「レリーズモードダイヤル上部の」「MODE」ボタンを押しながら「メインコマンドダイヤル（右手親指位置のダイヤル）」を回すことにより露出モードを変更できる。

Nikon Z9 レリーズモードダイヤル回り
Nikon Z9のレリーズモードダイヤル（カメラの前面から）

Nikon D6、D850、Z6ii レリーズモードダイヤル
左から、Nikon D6、D850、Z6iiのレリーズモードダイヤル（カメラの上部から、筆者撮影）。Z6ii、Z7iiは、撮影モードダイヤルと呼ぶ

（カメラ背面側から見て左上位置にある）同じ位置にありながらミラーレスカメラとフラッグシップカメラ（D6）で呼び名と操作方法が異なる。

上記写真の通り、Nikon Z9のダイヤルは（Z6ii、Z7iiと同様の撮影モードダイヤル、ではなく）（D6、D850と同様の）レリーズモードダイヤルと呼び、操作方法はNikon D6、D850と同様になる。

レリーズモードとは

S(1コマ撮影＝シングル)、CL(低速連続撮影＝コンティニュアス Low)、CH(高速連続撮影＝コンティニュアス High)、Q（静音撮影＝Quiet）、セルフタイマー、MUP(ミラーアップ)、クイック設定ポジション（メインコマンドダイヤルを回してレリーズモードを変更）の切り換えのことをレリーズモードと言う。

露出モードとは

M(マニュアル露出)、A(絞り優先露出)、S(シャッタースピード優先)、P(プログラム露出)の切り換えのことを露出モードと言う。

Z9 vs Z6ii Z7ii、カスタムメニューの操作方法を比較

Nikon Z6ii、Z7iiは「撮影モードダイヤル」を回すことにより、露出モードと、U1、U2、U3（ユーザーセッティングモード）を切り換えることができる。

Nikon D6、D850、Z9は、カスタムメニュー設定という機能があり。MENU画面の静止画撮影メニュー、動画撮影メニュー、カスタムメニューで、各A、B、C、Dの4つのセッティングを保存でき、メニューからA～Dを選択することにより、様々な設定を呼び出すことができる。

カスタムメニューの使用例

筆者は、D6、D850のカスタムメニュー設定を使って、

A＝通常のイベント撮影
B＝建築写真撮影
C=商品撮影

のように使い分けている。

Nikon Z6ii、Z7iiの操作方法の欠陥と、Nikon Z9で改善されたこと

Z6ii、Z7iiは、U1、U2、U3のユーザーセッティングモード切換方法に欠陥があり、使い勝手が悪かった。

例えば、

U1＝通常のイベント撮影
U2＝建築写真撮影
U3=商品撮影

と設定してる場合。

ここで、U1を使ってスナップ撮影中に、屋外でシャッター速度を1/2000に変更したとする。2台持ち撮影でもう一方のカメラで撮影するために、（バッテリー節約のため）Nikon Z6iiの電源を切って、後で再び電源をONすると、本来なら、電源を切る前のシャッター速度設定 1/2000のを保持していることを期待するが、なぜか元々U1に保存した際に設定した最初のシャッター速度1/250に戻ってしまうのだ。Nikon D6、D850の場合はカスタムメニュー設定を行って撮影中、途中で設定変更したものは電源をOFF/ONしても設定が保持される。

また、建築写真撮影時にU2を使って撮影する場合、3枚ブラケッティング設定にして撮影を行い、撮影の合間に一度Nikon Z6iiの電源を切ると、再度電源をONした際にブラケッティング設定からシングル撮影モードに戻ってしまう。Nikon D6やD850は、ブラケッティング設定は電源をOFF/ONしても保持されたままだった。これも不便である。

さらにやっかいなのが、シャッター速度優先で撮影しつつ、時にはマニュアル露出で撮影することもある。例えば、室内撮影で窓から入る逆光が自動露出に影響する際は、その場で露出モードを変更して、マニュアル露出、ISO 1600、f/5.6、1/250のように設定して撮影することもあるが、Nikon Z6iiの場合は、U1を使った状態で（ピクコンなどの設定を保持したまま）、露出モードを変更できないのだ。露出モードを変更するには、ダイヤルを回してMモードにしなければならない、すると、U1に保存しているピクコンなどの設定は全て失われてしまう。メニューなどを使って露出モードを変更できれば解決すると思ってマニュアルを見てみたが露出モードを変更するにはダイヤルを回すしかない。ニコンのサポートに確認したところ、仕様ですとのことだった。

これは、使い勝手が考慮されていない設計ミスではないだろうか。ニコンさんには、将来のファームアップでなんとか少しでもNikon Z6iiの使い勝手を改善してもらいたい。

そして、（まだ手元にNikon Z9を所有していないが）Nikon Z9では改善されていること（Nikon D6やNikon D850と同様のカスタムメニュー設定になること）を願っている。

Nikon Z9 vs Z6iiを比較、大きさ比較

手前がNikon Z6ii、奥の半透明ボディがNikon Z9
Nikon Z9（奥）と Nikon Z6ii（手前）を比較すると、Z9の方が二回りほどボディが大きい。

左がNikon D6、右がNikon Z6ii9
Nikon D6（左）と Nikon Z6ii（右）を比較すると、一眼レフフラッグシップ機であるNikon D6の方が、ミラーレスカメラであるZ6iiよりもはるかに大きいことが分かる（筆者撮影）。

上記写真、左は、Nikon D6＋27-70mm f/2.8、右はNikon Z6ii＋FTZ＋70-200mm f/2.8。Fマウントレンズのマウント面を合わせて左右に並べてみた。

Nikon D6の堂々としたボディー、威厳。これがフラッグシップ機というものだ。

そして、ミラーレスカメラの世界にも、まもなくニコンフラッグシップ機 Nikon Z9が登場する。

Nikon Z9とNikon D6の背面を比較

Nikon Z9 D6の背面比較
Nikon Z9 D6の背面を比較（2021/10/29 筆者撮影）

Nikon D6とNikon Z6ii、背面を比較
Nikon D6（左）と Nikon Z6ii（右）を比較すると、Nikon D6の方が一体型縦グリップがある分背面の面積が広く、背面液晶下にはサブ液晶があり、ボタンの数が多くボタンは大きく、かつボタンの間隔が広いことが分かる。

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Nikon Z9 vs Z6ii、Z7iiを比較

Nikon Z9 vs Z6ii、Z7iiを徹底比較